拘り抜いた道具
拘りが生み出す逸品
職人の命とも言える道具の数々。万双の職人が使用している厳選された道具の詳細について、使用方法から拘りまでをご紹介致します。
01
組み上げに、寸分の狂いも許さない
万双の製品
鞄など、80以上にも及ぶパーツを組み上げる製作工程で必要な道具は何十種類にも及びます。
万双の職人の特徴としましては、重量や径の異なる同じ道具を幾つも使用している事ではないでしょうか。ハンマーだけでも5種類以上を所持している職人は稀ではありません。
何故、これ程までに使用する道具が多いのかと思われるかもしれませんが、やはり、複雑で難易度の高い、万双の製品を組み上げるには寸分の狂いも許されないからです。
たとえば、ハンマーの微妙な、ちから加減でズレが生じると、製品全体のバランスが崩れ、完璧な組み上げが出来ないこともありうるのです。
また、製品の細部を彩る、部品類においても、手作業で作り上げる為、道具の種類も必然と多くなってしまいます。
製品に合った、革包みボタンを製作したい場合は、一つ一つボタンの径に合わせて、ハトメ抜きを選び、革をくり抜いて行くのです。
02
職人が、自らの拘りを持って、
選ぶ世界各国の道具類
使用する道具は、ヨーロッパ製から日本製まで世界各国の厳選された逸品が並びます。
職人は、自分のスタイルにあった道具を選び、自分自身の確立されたスタイルで製品を組み上げるのです。これらのことは、良いものは良いという、万双精神の表れと言えます。
また、持ち合わせの道具では、上手く製品を組み上げることが困難な場合、職人自らが、何年も掛けて試行錯誤を繰り返し、納得行く道具へと改良を施します。徹底的に完璧な組み上げに拘った万双の職人らしい発想であると思います。
この職人にとって自由な環境であるからこそ、新しいデザインと技術が日々生み出され、万双の製品に反映されているのです。
「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」
“独創的でありながら普遍的な粋を語れる革製品メーカーであり続ける”
常に「世界最高峰の品質」でありながら「常識的な価格」で革製品をご提供すること。私たちは、日本のモノ作りの精神と技術の上澄みを結晶化した、独創的でありながら普遍的な”粋”を語れる革製品メーカーであり続けたいと考えています。
他の追随を許さない技術の証「菱縫い」万双独自の手法で研ぎ上げた菱針を使用し、ステッチを安定して掛けていく、高度な職人の技から生まれます。
芯を使わず革で作り上げる持手。削り出し真鍮を用いる金具。すべては、最高品質の製品を生み出す為には欠かせないことです。
輪郭の際立った美しさを実現するのに欠かせないのがコバの処理。万双は、研ぎ澄まされたコバを生み出す為に労を惜しみません。
デザイン性、実用性のバランスが取れた最高の製品を生み出したい。「絶えず試行錯誤を繰り返しながら品質を高める」これが万双の品質基準です。