秀麗で堅牢たるステッチ
整然とステッチを刻む
一見、皮革製品と聞くと手縫いの方がミシン縫いより優れているように思われがちですが、手縫いが全てにおいて優れている訳ではありません。万双は、両者の長所を兼ね備えた縫製に拘り続けました。そして、「万双独自の菱縫い」が誕生することとなったのです。
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万双の飽くなき追求、
秀麗なステッチを生み出すために
拘り続けた事とは
大胆な組み合わせ、上質な素材、卓越されたデザイン、そして、徹底的に拘り抜いたディテールによって他の追随を許さない「粋を纏った製品」が生み出されます。
初めて、万双の製品を手に取った瞬間、整然と刻まれたステッチに目を奪われるのではないでしょうか。選び抜かれた革からインスパイアされたデザインを、熟練した職人の手によって縫製する。縫製技術は、革と革とを繋ぎ合わせるだけの単なる工程ではなく、そこには、職人の誇りが刻み込まれているといっても決して過言ではありません。
万双が採用しているのは、見た目が美しく耐久性に優れた「菱縫い」しかも、単なる菱縫いではなく、より美しく整然とステッチを刻む様、針を極限まで研ぎ澄まし、革の組織を破壊することなく、「斬る様に縫う」縫製技術。刃物で切るように、スッと革に菱型の縫い目を開け、ここに糸を通して、キュッと締め上げると菱形の鋭角の方に糸が引っ張られ、糸が斜めになって収まる。これを繰り返していくと、一目一目が綺麗に斜めになりながら縫い目が出来るのです。
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デザインと機能性の融合に
全力を注いだ 万双の軌跡
「非常に耐久性があり、美しいステッチ」これが万双の菱縫いの特徴です。
万双では、この高度な縫製技術を、すべての製品の組み上げ時に取り入れております。また、手縫いの縫製技術の高さはもちろんの事、ミシン縫いの技術にも定評があります。非常に難解とされているミシンの機構を改良し、ミシンに使用する菱針を極限まで研ぎ澄ますことにより、縫い目が非常にシャープで、大変締まりの良い菱縫いが可能になりました。
手縫いの長所である締め付けの強さと、ミシン縫いの長所である、安定して等間隔で刻むステッチの両方を兼ね備えた縫製技術は、現在、すべての製品に採用され、デザイン性と実用性を十二分に兼ね備えた製品を世に送り出しております。
「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」
“独創的でありながら普遍的な粋を語れる革製品メーカーであり続ける”
常に「世界最高峰の品質」でありながら「常識的な価格」で革製品をご提供すること。私たちは、日本のモノ作りの精神と技術の上澄みを結晶化した、独創的でありながら普遍的な”粋”を語れる革製品メーカーであり続けたいと考えています。
他の追随を許さない技術の証「菱縫い」万双独自の手法で研ぎ上げた菱針を使用し、ステッチを安定して掛けていく、高度な職人の技から生まれます。
芯を使わず革で作り上げる持手。削り出し真鍮を用いる金具。すべては、最高品質の製品を生み出す為には欠かせないことです。
輪郭の際立った美しさを実現するのに欠かせないのがコバの処理。万双は、研ぎ澄まされたコバを生み出す為に労を惜しみません。
デザイン性、実用性のバランスが取れた最高の製品を生み出したい。「絶えず試行錯誤を繰り返しながら品質を高める」これが万双の品質基準です。