クロコダイルのアップルウォッチベルトは、こうして選ぶ。

爬虫類皮革の中でも高級とされ、世界的に愛好家も多いクロコダイルの革ですが、ワニ革＝クロコダイルと思われている方も多いと思います。
実はワニ革の中でもクロコダイルと呼ばれる革は、ワニ目に分類されるのは23種類のうち下記の4種類しかありません。
・スモールクロコダイル（イリエワニ）：ウロコ模様の並びが美しい
・ナイルクロコダイル（ナイルワニ）：ウロコ模様が長方形に近い
・ラージクロコダイル（ニューギニアワニ）：ウロコ模様が正方形に近い
・シャムクロコダイル（シャムワニ）：ウロコ模様はスモールとラージの中間
その他の「アリゲーター」や「カイマン」は、正確にはクロコダイルと呼べませんので、ご注意ください。

クロコダイルは「腑（ふ）」と呼ばれる立体感のあるウロコ模様が特徴で、他にはない高級感、エレガントさを感じさせてくれます。
腑のタイプは2種類。大きめの長方形で竹の節に見えるのが「竹腑（たけふ）」、小さくて丸い形が「珠腑（たまふ）」と呼ばれています。
1本のアップルウォッチベルトの中に、この竹腑と珠腑が混じっているものもあれば、どちらか一方だけのものもあり、一つとして同じベルトはありません。
腑の入り方によって、アップルウォッチベルトの印象がまったく変わってくるので、好みにぴったりの一本を探してみてください。

クロコダイルの革は、最初から光沢があるものと、光沢が無くマットな質感のものがあります。
これはクロコダイルの種類や品質の影響ではなく、革の仕上げ方法の違いによるものです。
光沢があるものは「グレージング仕上げ」と呼ばれる加工が施されたクロコダイルで、ゴージャスな雰囲気が特徴的。なおこの光沢は、使い込んでいくうちに落ち着いてきます。
マットな雰囲気のものは、その名の通り「マット仕上げ」によるもので、最初はしっとりと落ち着いた質感ですが、使いこむほど光沢が現れ、奥深い色合いへと変化していきます。
このようにクロコダイルの革は、仕上げ方法によってまったく雰囲気の異なりますので、アップルウォッチのイメージに合う仕上げのベルトを選ぶことをおすすめします。

万双では、誰もが知る仏高級メゾン専属のタンナーから仕入れたクロコダイルの中でも、腑の美しい部分のみを使用。
また革本来のエイジングを楽しんでいただけるよう、鞣し後にオイルで仕上げを施しています。これにより最初はマットな表情ながら、使い込んでいくうちに革本来の豊かな艶を堪能できます。
模様については敢えて「竹腑」の部分を使用することで、ドレッシーな印象が強いアップルウォッチベルトに仕上げています。
さらに裏側に高級カーフを採用したオールレザー仕様となっていますので、最先端のテクノロジーと革製品の醍醐味との、最強のコラボレーションを味わっていただけます。