レザーを使った「ブリーフケース」には独特の魅力がある、という話。
「ブリーフケースはレザーに限る」。
昨今、ナイロンや帆布などさまざまな素材を使った「ブリーフケース」が市場に出回っていますが、それでもレザー製の「ブリーフケース」を愛用する方は数多く存在します。
ここでは、そんなレザー製「ブリーフケース」の魅力や、選び方、お手入れ方法などについてご紹介します。
多くのビジネスマンがレザー製「ブリーフケース」を選ぶ理由。
最近は軽量かつ耐久性の高いナイロン生地を採用した「ブリーフケース」が数多く発売されていますが、それでも多くのビジネスマンがレザー製の「ブリーフケース」を使用しています。
その理由として挙げられるのが、レザーブリーフケースがもたらす重厚感や品格。
ナイロンの「ブリーフケース」は、どうしてもカジュアルな印象を与えがち。それに対してレザーは、独特な風合いが重厚感を演出してくれる点が最大の魅力。レザーならではの凛とした佇まいが、大人の貫禄も演出してくれます。
そしてもう一つの魅力が、レザーの醍醐味である経年変化。代表的なブライドルレザーは、使い込むほどに表面の蝋がこすれ落ち、持ち主それぞれに異なる表情を見せてくれます。
また、定期的に手入れをすれば年月を経るごとに艶が増していくところが他の素材に無い魅力です。
レザー製「ブリーフケース」のデザインやカラーの選び方。
革の魅力を存分に味わうためにも、レザー製「ブリーフケース」はシンプルなデザインに限ります。デザイン性が高いものや外側にポケットが多いものだと、レザー製「ブリーフケース」ならではの重厚感やクラス感が失われてしまいます。
もしレザー特有の重さがどうしても気になるのであれば、薄マチのタイプを選んでください。軽量ながらレザー特有の質感を失うことなく使用できます。
またカラーはビビッドな色より、黒やブラウンといった定番色を選ぶのがベター。ベルトや靴も同色でそろえると統一感が生まれ、着こなしを格上げできます。
さらに底鋲がついているものは、床やバッグに直に置いてもレザーが傷がつきにくいので安心です。
最後にファスナータイプを選ぶ際に見落としがちなポイントを。安価なファスナーを使用していると書類などを挟んだ際に故障してしまうこともあります。信用のあるメーカーの高品質なファスナーを採用している「ブリーフケース」をお選びください。
万双のレザー製「ブリーフケース」は、日本の職人の技術と努力の結晶。
万双が手がける「ブリーフケース」は、「被せタイプ」と「ファスナータイプ」の2種。
いずれも全面にレザーを使っており、「被せタイプ」は、顔料を使用せず手間のかかる染料仕上げによるブライドルレザーを使用。顔料仕上げと違い使い込んでも表面の割れが発生せす、 さらにじっくり緩やかにエイジングをしていくので、ビジネスシーンでも違和感なく長く愛用いただけます。
また「ファスナータイプ」は、6年以上の月日をかけて独自に開発した「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用。 全世界でも10%に満たないタンナーでしか行っていない「フルタンニン」での二度鞣しを独自の配合で行っているレザーで、 驚くほどのしなやかさと堅牢さを併せ持っています。
さらに使い込むほど美しく進化する、日本の職人の技術と努力の結晶と言える逸品に仕上がっています。
万双の「ブリーフケース」のお手入れ方法と修理対応について。
「ブライドルレザー」の場合は、堅牢度を増すためにレザーの内部までロウを擦りこませていますが、ロウは人の手の体温や擦れなどで自然となくなっていきます。その際に色むらが生じますが、気になるようでしたら乾いた柔らかい布や柔らかめの馬毛ブラシで磨いてください。
その後は万双エイジングクリームを併用してお手入れすることをおすすめします。
「双鞣和地」は、ひと月に一回程度、万双エイジングクリームでお手入れをして下さい。使い始めはマットな表情感ですが、定期的に万双エイジングクリームでお手入れをすると、レザーの経年変化と共に美しい艶感と色の深みが出て来ます。
また故障した場合は、修理対応をさせていただきます。メールまたは電話で問い合わせをしていただいた後、上野の店舗にお持ち込みいただくかご郵送ください。確認次第、こちらからご連絡させていただきます。